催眠療法士の日記

催眠療法や心理療法、スピリチュアルなこと、心と身体の関係についてなどを発信していきたいと思います。
私達は脳の半分をあまり使っていません。
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    各時代の色々な文化において、哲学者や教師や科学者が、人間の思考の二重性、二面性について考察してきました。そこには、人間が物事を認知するときにふたつの回路が同時進行しているという概念があります。それはまさに脳の二つの半球と関係しているんですね。二つの回路とは、「考えること」と「感じること」、「知性」と「感性」、「客観的な分析」と「主観的な洞察」です。

     

    私たちが、「あの人の言っていることは筋が通っているようだけど、どうも信頼できない」とか「うまく説明できないけど、あの人はどうも虫が好かない」などという時は、それは一つの情報を二つの脳で、二通りに処理した結果の、直観的な観察なんですね。

     

    ヨーロッパ人の船乗りと、フィリピン人の船乗りが、広い太平洋の小さな島から島へ小舟で渡るのを比較しました。ヨーロッパ人の船乗りは、船の帆を張る前に方向、緯度、経度、島から島へのおよその所要時間などを書き込んだ計画書作りからはじめました。いったん計画書が出来上がれば、後は計画通りに順を追っていけばいいのです。そうすれば予定した時間に目的地に着けます。彼は羅針盤や海図など、利用可能なすべての道具を使いました。たずねられれば船の航路も正確に説明できるでしょう。このヨーロッパ人の船乗りの思考は左脳型です。

     

    一方、フィリピン人の船乗りは、目的地と他の島々との位置関係を思い描いて旅を開始しました。船を進めながら現在の位置を確認し、絶えず方向を調整しました。全工程を通して、彼は目的になる風景、太陽、風の向きなどをもとに位置を把握して、その場その場で方向を決めていきました。出発した場所と現在地と目的地の空間的な関係を参考にして船を操縦しました。このフィリピン人の船乗りに、どうして道具や計画書なしでそんなにうまく操縦できるのかとたずねても、おそらく彼はうまく説明できないでしょう。それはフィリピン人の船乗りが言葉で説明することに慣れていないからではなくて、その作業があまりにも流動的で複雑なために、言葉にならないからです。フィリピン人の船乗りは右脳型です。

     

    西洋の文明では分析的に考え、その結果を言葉で説明することが要求されます。そのため総体的にいって左脳型です。また、個人の内的な成長よりも、社会の経済的な成長がより重要視される社会です。学校は社会に役立つ人材を育てる機関ですから、社会が工業化するにつれて、左脳的な訓練が多くなるのです。

     

    教育システムの大部分は、芸術的な才能や、直観的な思考を伸ばすよりも、言語的、合理的、時系列的な左脳を開拓するために設計されているのですね。脳の右半分は、ほとんど無視されているようなものなんです。人類が意識の複雑さと潜在的な可能性に気づくまでに何世紀もかかりました。研究が進むにつれて、私たちには本来持っていながら使っていない能力がまだまだたくさん残されていることが分かってきました。催眠を通してこのまだ使っていない能力の部分にふれれば、私達人間の可能性をもっと広げられるのです。

    | sawasprit | 催眠療法 | 15:02 | - | - |
    右脳と左脳の働きについて
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      脳についてお話しします。催眠では器官としての脳よりも「顕在意識と潜在意識」としての脳を問題にします。しかし、二つの側面を切り離して考えることはできません。約1,3〜1,5キログラムの脳の中に、一兆個の細胞があって、私たちの記憶やイメージや言語や健康までも制御していることを考えると、その働きに想像を絶してしまいますね。人間の持つ動物的な欲求から、高貴な理想までもがここに存在しているんですね。意識、知覚、思考、創造性だけでなく、肉体の随意運動や非随意運動までもが脳に頼っているのですね。脳で発したメッセージを体内の各部に運ぶのは、神経組織内にあるニューロンという物質です。全ての思考と感情は、大脳新皮質に伝達されて保管、分析されます。思考や感情は視覚、聴覚、体感覚からの提示というかたちで受信されます。そして大脳新皮質は受信した思考や感情を、身体的な行動へと転換するんですね。

       

      脳は右脳と左脳に分かれていて、それぞれ機能も担当分野も異なります。右脳と左脳をつなぐのは、約2億の神経線維からなる脳梁という太いケーブルです。人間は誰でも両方の脳を使っていますが、各個人によって、どちらかの脳が優勢であることが報告されています。生まれながらの利き手があるように、脳にもきき脳があるんですね。

       

      左脳についてお話しします。左脳は論理的で分析的で合理的です。現実思考で言語にかかわる活動を制御しています。左脳を使う時と言うのは、順を追って小さなステップを重ねながら一つの結論へと近づいていく論理的で系統的な作業をしているときです。例えば「ここにAとBとCがあります。AがBより大きくて、そしてBがCよりも大きいのならば、AはCよりも大きい」というように。弁護士、経理士、科学者は左脳的な特性が求められる職業です。だいたいにおいて、それらの人々は、左脳人間と考えられます。

       

      今度は右脳についてお話しします。右脳は非合理的で直観的です。想像力、空間の感覚、音楽、芸術、記号体系はここに含まれます。多様な情報を一度に処理したり、接続したりできるので、ひらめきや直観を生みます。右脳は並行処理をしています。右脳を使っているときというのは、イメージを見たり、できごとを思い出しているときです。物体と空間の関係、部分と全体の関係を把握する時も右脳を使っています。右脳は比喩を理解し、夢を見たりアイデアを生みだして組み合わせます。複雑で説明しにくいようなことがあると、私達は説明の捕捉として、身振り手振りで伝えようとしますね。それは絵を絵を描こうとする右脳の作用なんですね。芸術家、音楽家、作家、詩人は右脳的な特性が求められる職業です。そのような人々はおもに右脳人間といえるでしょう。あなたのきき脳はどちらでしょうね。

      | sawasprit | 催眠療法 | 14:36 | - | - |
      池江選手のお母さんは催眠療法を使っていました
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        8月6日にオリンピックが開幕しましたね。そして日本人選手は皆頑張っていますね。今日は8月11日ですが、日本のメダル数は現在の時点で3位だそうです。私は残念ながらライブではあまり見れないで、もっぱらインターネットなどで試合結果を知るような感じです。催眠療法士という仕事柄、一流のスポーツ選手たちが発する言葉に注目するのですが、みなさんやはり使っている言葉が一般の人たちとは違うなぁと思わされます。

         

        競泳で注目されている池江瑠花子さんのことが読売新聞にでていました。私はその記事を読んで、暗示のパワーについて改めて思い知らされました。私が感心した読売新聞の記事をご紹介します。

         

        ”7日に行われた行われたリオデジャネイロ五輪の競泳女子100メートルバタフライで決勝で、6位入賞を果たした 池江瑠花子 選手は、同種目の予選、準決勝、決勝で、自己の持つ日本新記録を3度も更新した。泳ぐたびにはやくなる「スーパー女子高生」進化のカギは、イメージトレーニングにあった。ゴーグルを外し、電光掲示板を確認する。「56秒86」。目標にしていた56秒台に乗せ、「自分らしい泳ぎが出来た」と晴れやかな表情で大歓声に手を振って応えた。観客席で声援を送った母美由紀さんは「順位にはこだわらず、56秒台を期待して応援した。自己ベストが出て良かった」とほっとした表情で話した。美由紀さんはこれまで、池江選手に勝利の情景を想像することを習慣づけてきた。「望むことをイメージすれば身体がそう動いて、願望を達成できる」と言い聞かせ、絵や文章にさせた。小学校時代に池江選手を指導した東京ドルフィンクラブの清水圭さんの手元には、当時の池江選手が描いた絵がある。表彰台の真ん中に池江選手が立ち、その様子を清水さんらしきコーチが見守っている。「おリンピックでゆうしょう」と書き添えられていた。清水さんは「優勝する」ではなく、「優勝した」と過去形だったので驚いた。普通の子とは明らかに違っていたと語る。”

         

        みなさんこれってまさに催眠療法なんですね。肉体は意識に従うってこと覚えていますか。暗示の法則を覚えているでしょうか。池江選手のお母さんが催眠療法を学んだことがあるかどうかは分かりませんが、このお母さんは催眠療法を使っていたわけです。私は初めてのクライアントになるべく簡単に一言で催眠療法を説明しようとするときは、「催眠療法って、イメージトレーニングだと思ってもらって結構ですよ」と言っています。事実、まだ催眠療法が受け入れられないころ(残念ながら日本ではいまだに怪しげな見世物だと思われていて受け入れられていませんが)アメリカではイメージ療法という名称を使っていました。スポーツ選手のイメージトレーニングや自律訓練法なども催眠療法の応用なんですね。池江選手のお母さんは、池江選手に自分のなりたい姿をイメージさせました。そして池江選手はその暗示を受け入れイメージしました(親や先生など、権威のある人の言うことは受け入れてしまうのですが、これを権威の暗示といいます)。そのイメージは池江選手の潜在意識の中に保管され、そして池江選手の肉体は、その命令に従ったわけです。すばらしいお母さんですね。

         

        似たような事は、イチロー選手や、本田選手、石川遼選手にも言えますね。これらの選手も小学校の作文で自分は必ずプロになってプレーするということが書いてあったそうです。こういったことを見てみると、親が子供をどうやって育てていけばいいのかが分かりますね。日本では謙遜して自分の子供を悪く言ったりしますが、その言葉は潜在意識の中に残り、忘れたころに意識の上にのぼってきてその行動をするようになります。ですから私は絶対に肯定的な言葉で育てるべきだと思います。「〜できる」という言葉ですね。あと、よくお母さんが自分の子供に「お父さんみたいになっちゃだめよ」っていいますよね。あれって絶対良くないです。お父さんはダメな人間だ、という暗示が入るとお父さんを尊敬できないし、自分もダメな人間の子供だという暗示なかかってしまいますからね。潜在意識は冗談は通じません。意識上でその言葉が冗談だと分かっていても、潜在意識はその言葉通りに受け取り、実際の行動に移します。

        | sawasprit | 催眠療法 | 15:25 | - | - |
        肉体が意識の命令に従うことを体験してください。
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          暗示の法則については、納得していただけたでしょうか。肉体は意識に従うということが信じられたでしょうか。それを確かめるための実習をいくつかご紹介したいと思います。全部自分一人でできますので、読むだけでなく実際にやってみてくださいね。

           

          まず一つ目は鉛筆を使います。鉛筆を1本用意してください。鉛筆でなくても、シャープペンでもボールペンでも筆ペンでも、形の似たようなものならなんでもいいですよ。そうしたら、人差し指と親指の2本の指で軽く鉛筆を持ってください。そして、鉛筆をしっかりと見つめて「私はこれを落とすことが出来る、私はこれを落とすことが出来る、私はこれを落とすことが出来る、・・・・・・・」と間をおかずに繰り返しながら、鉛筆をゆすって落とそうとしてみてください。そうするとどうでしょう。できませんよね。落とそうとすればするほど、2本の指に力が入ってしまい、指が固く鉛筆を握りしめてしまうのです。では今度は、「私は・・・・できる」という文章を、「私は・・・・している」という文章に変えてもう一度同じように鉛筆をゆすってみてください。つまり「私は鉛筆を落としている、私は鉛筆を落としてる、私は鉛筆を落としている・・・・・」に変えると、鉛筆はすぐに落ちてしまうと思います。これは集中の法則のデモンストレーションです。

           

          今度は両手を使ってもらいます。この実習は指示を最後まで読んでから行ってくださいね。ではまず、座り心地の良い椅子に楽な姿勢で座ってください。両足の裏をぺたりと床につけましょう。イメージしやすいように、目は閉じていてください。では、両方の手を肩の高さまでまっすぐに伸ばしてください。そして左手のひらを上に向けて、そこに大きくて重たい辞書のような重た〜い本が乗っているとイメージしてください。その本の重さで左手がだんだんと下がっていくのをイメージの中で見てください。本はどんどん重たくなってきて、腕は更に疲れてきてもっと下がっていくのを感じてください。一方、右の手首には、真っ赤な色の1メートルくらいある大きなヘリウム入りの風船が結ばれているところをイメージしてください。風船は天井の方へと上がっていきます。あなたの右手はこの風船に引っ張られてどんどん高く上がっていきます。風船に引っ張られる手を、イメージの中で見ながら、右手が軽くなっていくのを感じてください。風船の色やサイズ、質感までも、できるだけ鮮明にイメージしてください。右手が浮かんでいくのを思い描いてください。左手には辞書のように分厚くて重たい本、右手には真っ赤で大きい風船、と交互にイメージして数分間これに集中してください。そして目を開けてみましょう。もし、あなたがこのイメージに集中できていれば、右手は上に上がり、左手は下に下がっているという具合になっていると思います。想像上の本と風船があなたに起こした反応は、あなたの肉体が意識の命令に従った証拠なんですね。

          | sawasprit | 催眠療法 | 16:21 | - | - |
          想像力を使いましょう。
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            暗示の法則を理解するのに、催眠の授業で一般的に行われるデモンストレーションがあります。それはまず、クラスの中から高所恐怖症の人がいないか聞きます。そうすると大抵何人かいますので、その中から一人前に出てきてもらって、デモンストレーションのボランティアになってもらいます。

             

            そして先生とその高所恐怖症の人は3メートルほど離れた位置に向かい合って立ちます。そしてその高所恐怖症の人に、目の前の床を見てもらって、その生徒さんの足元から先生の足元にかけて、15センチの幅の板が渡してあるのを想像してもらいます。板が渡してあるのが想像で来たら、その板からはみ出さないように先生の所まで歩いてきてもらいます。大抵は何の問題もなくできてしまいます。そしてこちらに着いたらもう一度板の上を歩いて渡って元いた場所に戻ってもらいます。

             

            そうしたら今度は、「あなたと私はそれぞれ10階建てのビルの屋上にいます。二つのビルの間には、先程の15センチ幅の板が渡してありますよ。さあ、私に向かって歩いてきてもらえますか」と告げます。すると、先程の高所恐怖症の人は、まず息を飲んで、それを見て、両手をゆらゆらさせながら横に伸ばして、おぼつかない足取りで歩き始めます。一歩踏み出した途端に戻ってしまう人もいます。板から落ちてしまう人もいます。私にはとても無理だと言って拒否する人もいます。大抵の人は一足ごとに大きく左右に揺れながら、先生の所までようやく歩いてきます。

             

            これを暗示の法則で説明すると、まず、集中の法則によって、高所恐怖症の人は実際には存在しない15センチ幅の板と10階建てのビルの屋上を見ます。次に反作用の法則によって、10階建てのビルの屋上に渡された15センチ幅の板の上を上手く渡って歩けない(上手く渡って歩いていけるはずないけど、やってみよう)。不安や恐れが大きいと、優勢の法則によって、それ以前にはあった、上手く渡れるという自信から、上手く渡れないという感情に変わります。どんな場合でも、想像力(イメージしたこと)と意思の力(意識的にやりたいこと)のあいだで葛藤が起こってしまうのです。しかし、このような葛藤では、必ずと言ってよいほど想像力の方が勝ちます。

             

            催眠というのは、意思の力とはまったく関係ありません。意思の力というのは、顕在意識の作用なのですね。それにひきかえ潜在意識は基本的に想像力に影響されるのです。

             

            エミール・クーエという催眠療法士の間では有名な催眠療法家は、長年の彼の経験から次のような結論に達しました。

            1、意思の力と想像力が葛藤すると、想像力は意思の力の2乗の割合で正比例する。

            2、意思の力と想像力が合意すると、1+1=2以上の力を発揮する。

            3、想像に指示を与えることは可能である。

            意思の力と想像力が協力すれば、相乗効果があるんですね。私達は、自分の役につように想像力を使いこなせばいいのです。催眠療法はそれを助けるツールなんですね。

            | sawasprit | 催眠療法 | 15:57 | - | - |
            暗示の3つの法則
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              暗示には3つの法則があります。その3つの法則を順を追って説明したいと思います。

              まず1つ目は、「集中の法則」といいます。ある考えに集中すると、その考えは実現する傾向にあるんですね。食品のコマーシャルを見た後に何か食べたくなったことはありませんか。コマーシャルソングやキャッチフレーズがふと口からでてくることはないでしょうか。習慣というのは繰り返しによって定着するんです。楽器の演奏や車の運転なんかも繰り返し練習することでその動作が定着して、考えなくても自然と身体が動くようになるのはそのためなんです。

               

              2つ目は「反作用の法則」というのもです。必死になるほどかえってできないことはありませんか。これはできないと思いながらも、必死になってやっているときです。悪い習慣を変えようと頑張れば頑張るほど、かえってその習慣が強化されてしまうんですね。私が今、「ピンク色の像を考えないようにしてください」といったら、あなたは最初に何を思い浮かべますか。(今、ピンクの像を考えてしまいましたね)。不眠症の人は眠ろうとしすぎて眠れないんです。意思に力でタバコをやめようとしても、思うようにうまくいきません。意思の力は問題解決につながらないんですね。意思の力よりも想像力を使う方が効果的なんです。想像力と意思の力が戦うと、例外なく想像力が勝つんです。

               

              最後3つ目は「優勢の法則」というものです。暗示と強い感情を同時に体験すると、暗示の効果がより高まるんですね。また、それ以前に暗示があったとしても、感情と結びついた暗示は、古い暗示を帳消しにしてしまうんです。例を挙げましょう。こういう状況を想像してみてください。”あなたは森の小道を一人で歩いています。自然を満喫して、とてもゆったりとした気分です。ふと前方に目をやると、そこには大きなクマが立ちはだかっていました。そうすると、それまでのゆったりとした気分はあっという間に恐怖の感情と入れ替わってしまうのです。そして恐怖の感情が優勢になります。”あなたの潜在意識は自動操縦で動いている機械なんですね。与えられたままを受け入れて、あなたの命令を遂行しようと努めるのです。レモンを想像するだけで唾が出てきてしまったことで分かったように、想像と現実を区別することはありません。新しいことを学習しているときは、目標達成への熱意が強いので、集中の法則よりも、優勢の法則の方が優先します。ここにバスケットボールを始めたばかりの少年がいるとしましょう。彼はシュートの練習をしているが、ボールが入る回数よりも、外れる回数の方が多いです。同じことの繰り返しが定着するのなら、この少年はボールを外す達人になるはずですね。しかし、彼は練習を重ねて、やがては成功するか数の方が多くなります。それはなぜでしょう。ボールを入れたい!という意気込みや熱意は強い感情です。強い感情と結びついた目的は優勢となって、潜在意識はこちらの命令を遂行しようと努めるんですね。そして肉体はうまくシュート出来た体験をコピーして、失敗の方を忘れるんです。

               

              これが暗示の3つの法則です。催眠をするうえで、この3つの法則を理解することは、とても大切なんですね。

              | sawasprit | 催眠療法 | 15:14 | - | - |
              あなたの行動は自分の意志ですか?
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                ちょっとイメージしてみてください。目を閉じて、レモンをイメージしてみてください。鮮やかな黄色いレモンです。つやつやとしたレモンの皮と、みずみずしい果肉を感じてみてください。あなたは片手にレモンを、もう一方には切れ味鋭いナイフを持っています。そのナイフの先端をレモンに押し当ててください。そうすると、勢いよくレモンの果汁が噴きだします。さらにナイフを深く突きさすと、果汁があふれてきて手をつたい落ちてきます。ナイフをレモンから抜いて、レモンに口をつけて果汁を吸いましょう。

                 

                さあ、あなたの口の中はどうなっていますか?つばが出ているでしょうか?大抵の人はいつもよりも唾が出ていると思います。でも、考えてみるとちょっと不思議ですよね。実際にレモンの果汁を吸ったわけではありませんよね。レモンはあなたの想像の中だけにあります。今、あなたの意識は”レモンをイメージする”暗示を受け入れました。そしてあなたの肉体は暗示に従って行動したのですね。肉体というのは、脳に制御されたロボットのようなもので、イメージと現実を区別しないのです。

                 

                催眠療法では、潜在意識の持つこの性質を利用しています。意識はふさわしい暗示を受け入れます。ふさわしい暗示とは、自分にとって感情的な抵抗がない暗示のことです。

                 

                私達は日常的に、知らないうちに色々な暗示を受け入れ、それに影響され、行動しています。自分の意思で行動しているつもりでも、実際は他からの暗示に影響されているものです。とくにマスコミの影響は大きいですね。ある記事によると、私達は1日につき6万ビット(ビット=コンピューター処理で使用される情報単位)の情報にさらされているそうです。マスコミは暗示の効用を知っているのですね。平均的な人間は一生のうち15年間をテレビの前に座って過ごすそうです。今ではテレビに代わり、パソコンやインターネットの情報にさらされている時間の方が多くなってきています。そして私達は、テレビ、ラジオ、インターネットから送られてくる情報をかなり信じてしまっています。画面を見つめながら、毎日、毎分、耳障りのいい声で「この錠剤」「このシャンプー」があなたの人生を素晴らしいものに変えると言いきかされているんですね。

                 

                ある調査によると、アメリカの製薬会社は年間数十億円を宣伝費に使っているそうです。その結果、洗濯物の白さや体臭や口臭を気にやむようになった私達は、様々な薬やビタミン剤を購入するようになってしまいました。化粧品やビールにも同じことが言えるのです。テレビ、ラジオ、インターネット、印刷媒体から情報を基に私達は食べて、飲んで、着て、セックスをしているんですね。毎年何十億円もが、本当は必要ないかもしれない商品やアイデアを売りつけるために費やされているんですね。このようなコマーシャルには、視聴者の思考や行動に習慣的なパターンを植え付ける暗示のパワーがあるのです。

                | sawasprit | 催眠療法 | 15:04 | - | - |
                言葉にはものすごい影響力があります。
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                  暗示と言っても、言葉を使った暗示もあれば、言葉を使わない暗示もあるんですね。そして私達はそのどちらも日常生活の中で、何気なく与えたり受け取ったりしているんです。

                   

                  「では、みなさん立ってください」「座ってごはんを食べなさい」「〜ちゃんこっちに来なさい」これらは一種の命令として与えられる言葉や動作で、直接的な暗示と言われています。一方言葉を伴わない暗示は間接的な暗示と言われます。言葉を伴わない動作や音声は、受け取った側でも気づかないうちに反応していることが多いです。例えば、あなたがあくびをすると、つられて他の人もあくびをする、あなたがほほ笑むとあなたの相手もほほ笑む、あなたが視線を上に向けると、人も視線を上に向ける。こういったものは間接的な暗示です。

                   

                  間接的な暗示と似ているものに、推し量らせる暗示というものがあります。言葉を伴わないという点では間接的な暗示と同じですが、相手に無言にメッセージを伝えているところが違います。例を挙げると、人差し指を立てて、ここに来なさい、という意味を相手に推し量らせる、とか、うなずいて「分かりました」という旨を相手に推し量らせるとか、拳を振り上げて「殴られたいのか」と相手に推し量らせたりすることです。

                   

                  また、その人が権威があったり、自分が尊敬している人だったりすると、その人たちの言うことなら、なんの疑いもなく信じて従ってしまうことがあります。例えば、幼い子供が両親の言うことなら何でも信じたり、医者の言うことなら何でも信じたり、教師の言うことなら何でも信じてしまうのも暗示なんですね。これを権威的な暗示と言います。

                   

                  暗示というものは日常的に与えたり、受けたりしているんですね。ですので、特に自分の発する言葉には十分注意をしなくてはいけません。自分自身に繰り返し言っている言葉は観念となりますので、否定的な言葉は普段から意識して言わないようにしましょうね。自分が望む生き方をしたいのなら、肯定的な言葉を使う訓練をしなくてはいけません。肯定的な言葉は、自信、心の平安、落ち着き、強い精神力を育ててくれ、目標達成を手助けしてくれます。次のような言葉使いを練習しましょう。

                  「私は・・・・・・である」

                  「私は・・・・・できる」

                  誰でもこの文章にあてはまることばを思いつけるはずです。まわりの環境からたえず暗示を受けていることに気づいてくださいね。そうすれば自分で自分に繰り返している否定的な暗示にも気づけるようになりますから。「私には・・・・・・できない」「私は太っている」「「私は・・・・・が怖い」などと1日に何度もいっていませんか。このような暗示はあなたの考え方、感じ方、振る舞い方に絶大な影響力を持っているのです。そして自己評価や人生の質そのものを決定づけてしまいます。

                  | sawasprit | 催眠療法 | 14:49 | - | - |
                  日常生活の中の条件反射
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                    私達って気づかないうちに、日常生活の中で条件反射的に反応していることがたくさんあるんですね。いくつか例えをあげてみましょう。自分にも身に覚えがあると思いますよ。

                     

                    ある音楽を聞いていると・・・・楽しくなる、悲しくなる、踊りたくなる、高校時代の記憶がよみがえってくる、など。

                    雨が降ると・・・・・すがすがしい気分になる、気分が暗くなる、気持ちが落ち着く、憂鬱になる、など。

                    ある匂いを嗅ぐと・・・・・お腹が空いてくる、昔の記憶がよみがえってくる、吐き気がしてくる、心がやすらぐ、など。

                    恋人にあうと・・・・・・楽しくなってくる、笑いたくなる、なごんでくる、ウキウキした気分になる、幸せな気持ちになるなど。

                    苦手な人にあうと・・・・・・緊張してくる、悲しくなってくる、腹が立ってくる、この場からはなれたくなる、など。

                    これらの反応は、いずれも潜在意識が暗示を受け入れた結果の条件反射なんですね。このような条件反射をしている時というのは、本人の意識はまったく正常でなんです。なぜか、自分では気づかづに無意識のうちに反応してしまっているんですね。

                     

                    また、深く根付いてしまった条件反射というのは、毎日の習慣になっているんですね。例えば・・・・・

                    コーヒーを飲んだり、電話をしていたり、食事が終わった後は、無性にタバコが吸いたくなる。

                    映画やテレビを観ていたり、インターネットでゲームをしていると、なにか食べたくなってくる。

                    ある特定の場所や、物、人に対して緊張を感じる。

                     

                    では、習慣となってしまった行動に囚われている人というのは、無力な被害者なんでしょうか?一度習慣となってしまったものは、自分ではどうすることもできないんでしょうか。いいえ、そんなことはありませんよ。否定的な暗示を受け入れてしまって、否定的な暗示を記憶している私たちの潜在意識というものは、自動操縦で動いている機械と同じなんですね。プログラム通りに機能しているコンピューターのようなものなんです。顕在意識の判断機構を通過してメモリーバンクに到達した暗示は、自動的に「真実」として受け入れられるんですね。我々の肉体というものは、コンピューターの命令に従って動いているロボットにすぎないんです。私達は、プログラムを入れ替え、データを入れ替えることができるんですね。そして、新しく信念を変えて、新しい振る舞い方を身につけることができるんですね。催眠療法というのは、そのためのツールなんです。

                    | sawasprit | 催眠療法 | 14:45 | - | - |
                    感情が暗示を強化します
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                      繰り返し与えられる暗示によって、私たちが条件付けられていることは、分かっていただけたと思います。しかしそれだけでなく、イワン・パブロフさんはもう一つ重要な発見をしているんですね。それは、感情が伴うと暗示の効果はさらに高まり、瞬間的に定着してしまうのです。たった一度のインプットでも、その時に強い感情が一緒に伴っていれば、それが習慣(条件反射)になることをイワン・パブロフさんは証明したのです。

                       

                      このような場面を考えてみてくださいね。新米の郵便配達のお兄さんが、お荷物を配達するために配達先のある一軒のお家に近づいていきます。そこにはオオカミのように大きな1匹の犬がいたんですね。そのワンちゃんが見たことがない配達人を見て、郵便配達のお兄さんにとても大きな声で吠えかかったんです。その声と風貌に驚いてしまった郵便配達のお兄さんは、反射的にその犬を蹴飛ばしてしまいました。そうするとその犬はおびえて配達人のかかとに噛みつきました。

                       

                      この状態というのは、郵便配達のお兄さんもワンちゃんも、どちらも恐れから反応しているんですね。そうすると、恐れの感情と反応が強く結びついてしまうんです。その反応が郵便配達のお兄さんにもワンちゃんの側にも習慣となって残ってしまうのですね。そしてそれ以後は、この郵便配達のお兄さんはどの犬を見ても、(チワワのような小さくてかわいいワンちゃんにも)「また、噛みつかれちゃう」と恐れ、ワンちゃんのほうも以前にもましてどの郵便配達の人にも吠えかかるようになるんです。

                       

                      私達は自分でも気づかないうちに暗示を受け取っているんですね。その様な暗示は潜在意識の中に記憶されて、観念を作り上げるんです。そして、これもなかなか自分で気づくことはないのですが、気づかないうちに無意識的にその観念に基づいて反応しているんです。そのなかには、まったく理屈に合わない、自分でもわけのわからないような反応もあります。いったんこのような反応が自分に存在していることに気づくことができれば、自分がそれをしているのがよく分かるようになります。

                       

                      例えば、子供時代に、男性に嫌なことをされて、男性について嫌な思い出がある女性は、「男なんてみんな同じだわ」と言い続けます。子供時代に母親や周りにいる女性たちからひどい仕打ちを受けた男性の場合は、「女なんて信用できない」が決まり文句となってしまうのですね。

                       

                      同じ原則は、ある特定の集団に対する、宗教的または人種的な偏見にもみることが出来ます。とくに理由もないのに、「赤毛(または金髪)は好きになれない」とか「太った(または痩せた)ひとはイヤ」などどいう人はいくらでもいますね。また、自分でもとくに理由はないのにこのような反応をしてしまっているのに気づきます。このような条件反射の多くは、感情をともなった過去の体験が原因なんですね。

                      | sawasprit | 催眠療法 | 17:00 | - | - |
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