催眠療法士の日記

催眠療法や心理療法、スピリチュアルなこと、心と身体の関係についてなどを発信していきたいと思います。
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私達は脳の半分をあまり使っていません。
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    各時代の色々な文化において、哲学者や教師や科学者が、人間の思考の二重性、二面性について考察してきました。そこには、人間が物事を認知するときにふたつの回路が同時進行しているという概念があります。それはまさに脳の二つの半球と関係しているんですね。二つの回路とは、「考えること」と「感じること」、「知性」と「感性」、「客観的な分析」と「主観的な洞察」です。

     

    私たちが、「あの人の言っていることは筋が通っているようだけど、どうも信頼できない」とか「うまく説明できないけど、あの人はどうも虫が好かない」などという時は、それは一つの情報を二つの脳で、二通りに処理した結果の、直観的な観察なんですね。

     

    ヨーロッパ人の船乗りと、フィリピン人の船乗りが、広い太平洋の小さな島から島へ小舟で渡るのを比較しました。ヨーロッパ人の船乗りは、船の帆を張る前に方向、緯度、経度、島から島へのおよその所要時間などを書き込んだ計画書作りからはじめました。いったん計画書が出来上がれば、後は計画通りに順を追っていけばいいのです。そうすれば予定した時間に目的地に着けます。彼は羅針盤や海図など、利用可能なすべての道具を使いました。たずねられれば船の航路も正確に説明できるでしょう。このヨーロッパ人の船乗りの思考は左脳型です。

     

    一方、フィリピン人の船乗りは、目的地と他の島々との位置関係を思い描いて旅を開始しました。船を進めながら現在の位置を確認し、絶えず方向を調整しました。全工程を通して、彼は目的になる風景、太陽、風の向きなどをもとに位置を把握して、その場その場で方向を決めていきました。出発した場所と現在地と目的地の空間的な関係を参考にして船を操縦しました。このフィリピン人の船乗りに、どうして道具や計画書なしでそんなにうまく操縦できるのかとたずねても、おそらく彼はうまく説明できないでしょう。それはフィリピン人の船乗りが言葉で説明することに慣れていないからではなくて、その作業があまりにも流動的で複雑なために、言葉にならないからです。フィリピン人の船乗りは右脳型です。

     

    西洋の文明では分析的に考え、その結果を言葉で説明することが要求されます。そのため総体的にいって左脳型です。また、個人の内的な成長よりも、社会の経済的な成長がより重要視される社会です。学校は社会に役立つ人材を育てる機関ですから、社会が工業化するにつれて、左脳的な訓練が多くなるのです。

     

    教育システムの大部分は、芸術的な才能や、直観的な思考を伸ばすよりも、言語的、合理的、時系列的な左脳を開拓するために設計されているのですね。脳の右半分は、ほとんど無視されているようなものなんです。人類が意識の複雑さと潜在的な可能性に気づくまでに何世紀もかかりました。研究が進むにつれて、私たちには本来持っていながら使っていない能力がまだまだたくさん残されていることが分かってきました。催眠を通してこのまだ使っていない能力の部分にふれれば、私達人間の可能性をもっと広げられるのです。

    | sawasprit | 催眠療法 | 15:02 | - | - |
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