催眠療法士の日記

催眠療法や心理療法、スピリチュアルなこと、心と身体の関係についてなどを発信していきたいと思います。
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想像力を使いましょう。
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    暗示の法則を理解するのに、催眠の授業で一般的に行われるデモンストレーションがあります。それはまず、クラスの中から高所恐怖症の人がいないか聞きます。そうすると大抵何人かいますので、その中から一人前に出てきてもらって、デモンストレーションのボランティアになってもらいます。

     

    そして先生とその高所恐怖症の人は3メートルほど離れた位置に向かい合って立ちます。そしてその高所恐怖症の人に、目の前の床を見てもらって、その生徒さんの足元から先生の足元にかけて、15センチの幅の板が渡してあるのを想像してもらいます。板が渡してあるのが想像で来たら、その板からはみ出さないように先生の所まで歩いてきてもらいます。大抵は何の問題もなくできてしまいます。そしてこちらに着いたらもう一度板の上を歩いて渡って元いた場所に戻ってもらいます。

     

    そうしたら今度は、「あなたと私はそれぞれ10階建てのビルの屋上にいます。二つのビルの間には、先程の15センチ幅の板が渡してありますよ。さあ、私に向かって歩いてきてもらえますか」と告げます。すると、先程の高所恐怖症の人は、まず息を飲んで、それを見て、両手をゆらゆらさせながら横に伸ばして、おぼつかない足取りで歩き始めます。一歩踏み出した途端に戻ってしまう人もいます。板から落ちてしまう人もいます。私にはとても無理だと言って拒否する人もいます。大抵の人は一足ごとに大きく左右に揺れながら、先生の所までようやく歩いてきます。

     

    これを暗示の法則で説明すると、まず、集中の法則によって、高所恐怖症の人は実際には存在しない15センチ幅の板と10階建てのビルの屋上を見ます。次に反作用の法則によって、10階建てのビルの屋上に渡された15センチ幅の板の上を上手く渡って歩けない(上手く渡って歩いていけるはずないけど、やってみよう)。不安や恐れが大きいと、優勢の法則によって、それ以前にはあった、上手く渡れるという自信から、上手く渡れないという感情に変わります。どんな場合でも、想像力(イメージしたこと)と意思の力(意識的にやりたいこと)のあいだで葛藤が起こってしまうのです。しかし、このような葛藤では、必ずと言ってよいほど想像力の方が勝ちます。

     

    催眠というのは、意思の力とはまったく関係ありません。意思の力というのは、顕在意識の作用なのですね。それにひきかえ潜在意識は基本的に想像力に影響されるのです。

     

    エミール・クーエという催眠療法士の間では有名な催眠療法家は、長年の彼の経験から次のような結論に達しました。

    1、意思の力と想像力が葛藤すると、想像力は意思の力の2乗の割合で正比例する。

    2、意思の力と想像力が合意すると、1+1=2以上の力を発揮する。

    3、想像に指示を与えることは可能である。

    意思の力と想像力が協力すれば、相乗効果があるんですね。私達は、自分の役につように想像力を使いこなせばいいのです。催眠療法はそれを助けるツールなんですね。

    | sawasprit | 催眠療法 | 15:57 | - | - |
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