催眠療法士の日記

催眠療法や心理療法、スピリチュアルなこと、心と身体の関係についてなどを発信していきたいと思います。
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感情が暗示を強化します
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    繰り返し与えられる暗示によって、私たちが条件付けられていることは、分かっていただけたと思います。しかしそれだけでなく、イワン・パブロフさんはもう一つ重要な発見をしているんですね。それは、感情が伴うと暗示の効果はさらに高まり、瞬間的に定着してしまうのです。たった一度のインプットでも、その時に強い感情が一緒に伴っていれば、それが習慣(条件反射)になることをイワン・パブロフさんは証明したのです。

     

    このような場面を考えてみてくださいね。新米の郵便配達のお兄さんが、お荷物を配達するために配達先のある一軒のお家に近づいていきます。そこにはオオカミのように大きな1匹の犬がいたんですね。そのワンちゃんが見たことがない配達人を見て、郵便配達のお兄さんにとても大きな声で吠えかかったんです。その声と風貌に驚いてしまった郵便配達のお兄さんは、反射的にその犬を蹴飛ばしてしまいました。そうするとその犬はおびえて配達人のかかとに噛みつきました。

     

    この状態というのは、郵便配達のお兄さんもワンちゃんも、どちらも恐れから反応しているんですね。そうすると、恐れの感情と反応が強く結びついてしまうんです。その反応が郵便配達のお兄さんにもワンちゃんの側にも習慣となって残ってしまうのですね。そしてそれ以後は、この郵便配達のお兄さんはどの犬を見ても、(チワワのような小さくてかわいいワンちゃんにも)「また、噛みつかれちゃう」と恐れ、ワンちゃんのほうも以前にもましてどの郵便配達の人にも吠えかかるようになるんです。

     

    私達は自分でも気づかないうちに暗示を受け取っているんですね。その様な暗示は潜在意識の中に記憶されて、観念を作り上げるんです。そして、これもなかなか自分で気づくことはないのですが、気づかないうちに無意識的にその観念に基づいて反応しているんです。そのなかには、まったく理屈に合わない、自分でもわけのわからないような反応もあります。いったんこのような反応が自分に存在していることに気づくことができれば、自分がそれをしているのがよく分かるようになります。

     

    例えば、子供時代に、男性に嫌なことをされて、男性について嫌な思い出がある女性は、「男なんてみんな同じだわ」と言い続けます。子供時代に母親や周りにいる女性たちからひどい仕打ちを受けた男性の場合は、「女なんて信用できない」が決まり文句となってしまうのですね。

     

    同じ原則は、ある特定の集団に対する、宗教的または人種的な偏見にもみることが出来ます。とくに理由もないのに、「赤毛(または金髪)は好きになれない」とか「太った(または痩せた)ひとはイヤ」などどいう人はいくらでもいますね。また、自分でもとくに理由はないのにこのような反応をしてしまっているのに気づきます。このような条件反射の多くは、感情をともなった過去の体験が原因なんですね。

    | sawasprit | 催眠療法 | 17:00 | - | - |
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