催眠療法士の日記

催眠療法や心理療法、スピリチュアルなこと、心と身体の関係についてなどを発信していきたいと思います。
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コントロールは問題であって解決策じゃないんです
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    私達人間の脳というものは、問題を解決するように発達してきました。雨が降って来たら?雨に濡れないように傘やレインコートを作りました。力の強い動物に勝つために、弓矢や拳銃を作りました。そして月にまで行けるようになりました。人間の脳の問題可決能力というものは本当に素晴らしいものです。

     

    そして、この脳の問題解決能力というものは、物理的な世界においてはほとんどのケースで役に立ちます。ですので、私たちの心の問題についても私たちの脳は問題を解決しようとするのは当然のことなのです。でも、実はここに落とし穴があるわけなんですね。

     

    ちょっとここで、古い映画にある、悪役が流砂に落ちるシーンを思い浮かべてください。もがけばもがくほど深く沈んでいってしまう、あのシーンです。流砂の中で一番してはいけないのは、もがくことです。生き延びるためには、仰向けになり手足を大きく広げて、砂の表面に浮かべばよいのです。ですが、これはとても難しい。本能的に何とかしようと、身体が動いてしまうからなんです。本能に従ってもがき続ければ、いずれは流砂の底に沈んでいってしまうでしょう。これって、私たちが嫌な思考を何とかしようとコントロールする姿によく似ているんですね。

     

    私は心の問題がある時って、辛い思考や気分を何とか解決しようと必死になります。テレビや音楽、インターネット、本で気を紛らわしたり、友達や家族を避けたりして、一人で家に閉じこもったり、仕事に行かなかったり、自分を責めたり、自分がこうなった理由を探したり、人生に良いことなんて一つもないと自分に言い聞かせたり、タバコを吸ったり、ビールを飲んだり、壁にパンチをして穴をあけてみたり、ジョギングしたり、自己啓発の本を読んだり、セミナーに参加したり・・・まだまだリストはいくらでも続きます。私達はこれを何日も何週間も何か月も何年も何十年も続けてしまいます。でも、これで嫌な思考や気分はどこかに行ったでしょうか?その瞬間だけはいくらか気分は良くなるかもしれませんが、大抵は更に気分は悪くなるばかりで、相変わらず嫌な考えや気分はあるのではないでしょうか。

     

    こころの問題に対して、脳の問題可決能力を使うことは、問題であって解決策ではないんですね。ここでしなければならないのは、抵抗しないことなんです。先程の流砂の例えですが、本能に従ってもがき続ければ、流砂の底に沈んでしまいます。本能に逆らって仰向けになって浮かぶのは、精神的には落ち着きませんが、実はもがくよりもずっと楽なんです。ここがとても大切なとことなんです。私たちの心の問題も、脳が問題を解決しようとする本能に逆らうのは精神的には落ち着きませんが、実はこの抵抗しないということが解決策なんです。

    | sawasprit | 心理 | 14:50 | - | - |
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