催眠療法士の日記

催眠療法や心理療法、スピリチュアルなこと、心と身体の関係についてなどを発信していきたいと思います。
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催眠療法の歴史(その4)
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    19世紀末、心理学者のフロイトが催眠に興味を持ちました。でもそれは長続きしませんでした。彼は催眠をすてて心理分析を選びました。それでもフロイトの「自由連想」テクニックは名前を変えた催眠だとの意見をもつ専門家も多くいます。1901年、医師であるウイリアム・W・クックは彼の著書の中で次のように語っています。

     

    ”催眠はもっとも実践的な科学だ。日常生活に無理なく取り入れることができ、他にはない長所がある。催眠の実践はもはや娯楽のための暇つぶしではなく、専門家がその価値を認め、科学者がその信憑性を認識している。この技術は長年休眠状態にあったが、今では次世代に引き継ぐべき研究だと認められている。催眠を学ぶことは、神秘と奇跡のベールをはいで、知識を明らかにしていくことに似ている。その可能性は無限に等しい。生活のあらゆる側面とかかわっている。催眠家になるために何年も勉強することはない。この貴重な技術は私たちが生まれつき持っている才能であり、才能を開花させるために必要なエネルギーをそそげば使うことができるのだ。”

     

    クックはさらに、その後の90年間はヒプノセラピーの黄金時代になるだろうとも言っています。20世紀の初頭、フランスの薬剤師エミール・クーエが偉大な発見をしました。「目覚めているときの暗示」と彼が呼んだ自己暗示の効用です。クーエの暗示で有名なものに「毎日あらゆる意味で、私はますます向上している」というものがあります。クーエは暗示に関して次のように説明しています。

     

    ”肉体の痛みでも、どんな種類の痛みでも、痛みを感じたなら一人になれる場所にいって静かに腰かけよう。そして目を閉じる。心の痛みなら手で軽く額をなでる。肉体の痛みなら痛い部分にふれる。そして「この痛みは消える。この痛みは消える」と繰り返す。この言葉に反対する思考が入り込む隙もないくらいに素早く繰り返す。反対する思考が入り込まないので、自分でも「この痛みは消える」と思えるようになる。頭の中に定着した思考は本人にとって現実となるので、実際に痛みが消えてなくなる。もし痛みが戻って来たら、同じことを10回、20回、50回、100回、200回と必要なだけ繰り返す。痛みに苦しんで1日中愚痴を言っているよりも、「痛みは消える」と言っている方がずっといい。”

     

    クーエはまた、実際に催眠の効果を生んでいるのは催眠家が与える暗示ではなく、クライアントの意思であることに気づきました。クライアントが暗示を受け入れなければ何も起こりません。つまり「すべての催眠は自己催眠である」という発見をしたのです。さらに彼は暗示の法則も開発しました。この法則をクーエの弟子チャールズ・ボードウィンが体系化し、現在でも十分に通用する法則となっています。

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